土ってなんだろう?
こんにちは。今日は、土の話をするのに避けて通れない、「土ってなんだろう?」について解説をしてみたいと思います。
実は、土の考え方をイメージがつくようにわかりやすく説明するのは、結構難しい。
でもでも、ここを通過しなければ皆さんを土の世界へお連れすることはできませんッ…!
よし、がんばるぞ~!はりきって、いってみよ~!!
まずは、明鏡国語辞典(家にあった)で「土」とひいてみましょう。
陸地の表面を形成している土砂・岩石などの総称。特に、風化作用などによって細かく砕けた岩石に有機物がまじったもの。土壌。
そう、これが世間一般的な「土」の解釈です。う~ん、イメージが付くような付かないような。笑
ではでは、ここからです。
土質力学でいう「土」とはどのような定義なのでしょうか。
めっちゃ簡単に言います。土質力学では、土とは、
「①土粒子、②水、③空気」の集合体
を指します。(めっっっちゃ簡単に言うた!笑)
さて、早速覚えやすくかわいく描いてみよう。皆さん、いいですか?今日はこの絵だけを覚えて帰ってくれたら充分です!!!いきますよ!どーんっ!
どうかな?目をつぶって、絵のイメージを復元できたらハナマルです。描いた甲斐がある。笑
と、ここでひとつ。覚えておいてほしい重要な考え方があります。
それは、「力学では、世界をある程度理想化した見方をする」ということです。
もともとの説明では、土は「土砂」「岩石」の総称で「有機物」が混ざって…など細々とした条件がありますが、土質力学の物理の世界では、そのようなあれこれはすっ飛ばします。
①土粒子(砂っぽい粒状のものぜんぶ!!)
②水(水分!!)
③空気(空気!!)
これが合わさったものが「土」!!
こんな感じ!いたってシンプル。(数学や物理の世界では、シンプルなほど美しいという鉄則美学があります。)
ほんで、これらを力学チックに表現した、よく出てくる土のイメージ図がこちら。
急になんかもう難しいよね。アルファベット出てきたし。笑
でも、細かい中身は理解しなくてOKです(笑)土が、①土粒子、②水、③空気で成り立っていることが、今なら読み取れるでしょう…???
そう、実はこれが土質力学の基本。これさえ覚えておいてもらえればもう、土質力学の概念は制覇できたも同然なのです。
土は、土粒子と水と空気の配合バランスによって、その性質を大きく変化させます。似たような土粒子を用意したとしても、どの程度水を加えるかによって「強さ」が変わってくるのです。強い土であれば、多くのものを支えることができます。
次回はその、皆さんの暮らしを守っている「土の強さ」について、お話をしてみようと思います。お楽しみに!
本日の土ロマンポイント
例えば、その辺の土をさわって、あなたの手に盛ったとします。
「この土という物質は、砂のような土の粒と、水と、空気で成り立っているのではないか?」…なんて考えられます???(笑)
私やったら、丸めたり握ったりしながら泥んこになって遊ぶのが精一杯です。(笑)
でも、そういうことを考えて、その仮定を検証し、ある程度土の本質を数式で表現することに成功した人たちがいて、そういった人たちのおかげで私たちは安全にお家が建てられるし、危ない箇所を発見して工事したり、人の命を危険から守ることができるわけですね。
いや~カッコいい。
以上、次回もお楽しみに^^
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